フィセチンの記憶力向上効果

WS000002.BMPフラボノイドの一種、フィセチンの記憶力向上作用が動物実験で確認され、報告されました(武蔵野大など)。

Flavonoid fisetin promotes ERK-dependent long-term potentiation and enhances memory
Maher et al. PNAS.2006; 103: 16568-16573
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フィセチンの構造式 →

強い抗酸化作用をもつポリフェノールの一種であるフィセチンが、海馬にある記憶を定着させる分子を活性化するということです。
海馬は大脳にあり、記憶をつかさどる役割をもっています。記憶は、長期増強(Long Term Potentiation、LTP)というメカニズムで定着するといわれています。長期増強とは、反復刺激によってシナプスの伝達効率が高まる現象です。

ラットの海馬を取り出してフィセチンを与えると記憶の長期増強を担う分子が活性化しました。一方、マウスに2個の物体を見せ、24時間後に2個のうち1個をすりかえて見せるという実験において、フィセチンを与えたマウスはすり替えた物体だけに興味を示したそうです。

フィセチンはイチゴに多く含まれますが、ほかの多くの野菜・果物にも含まれるフラボノイドです。
イチゴ以外にも、リンゴや柿、モモ、ブドウなどにも含まれます。