赤ワイン

ポリフェノールが脚光をあびるきっかけとなったのが赤ワイン。
白ワインと違い、ブドウを果皮、種子ごと圧搾、発酵させているため、果皮や種子に多く含まれるポリフェノールが生かされています。

赤ワインに含まれているポリフェノールは、アントシアニン類(レスベラトロール、マルビジン、デルフィニジン、シアニジン、ペチュニジン、プロアントシアニジン)、フラボノイド(ルチン、ケルセチン、ケルシトリン)、カテキン、タンニンなど。

WS000033.JPGこの中でも特に注目されているのがレスベラトロール(リスベラトロール)です。

レスベラトロールは脳の神経伝達を改善し、認知症予防効果があるといわれています。
また、抗がん作用や、血小板凝集を抑制し、血栓ができるのを防ぐほか、ピロリ菌の殺菌作用、コレステロール低下作用があります。

さて、ワインのポリフェノールはブドウ由来なのですが、ワインのポリフェノール含有量は生のブドウやブドウジュースよりはるかに多いといわれています。それは、発酵の過程でポリフェノールの成分が重合し、大きな分子となるためで、このことによりより抗酸化作用も高まるのです。

赤ワインに歯周病予防効果があることが報告されています。
これは赤ワインポリフェノールの抗酸化作用によりフリーラジカル生成が抑制され、炎症症状が抑えられるためだということです。

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『フレンチ・パラドックス』

フランス人が肉や乳製品などの高脂肪食をとっているのに虚血性心疾患による死亡が少ないのは、赤ワインの摂取量が多いため、という研究結果が発表され、フレンチ・パラドックスという言葉とともに赤ワインが脚光をあびることとなりました。1990年代はじめのことです。

その後、赤ワインにはポリフェノールとよばれる抗酸化物質がたくさん含まれることが明らかになり、ポリフェノールブームが起こりました。

では、赤ワインをたくさん飲めば長生きできるのか?

これが間違いであることはすぐわかるはず。

虚血性心疾患による死亡率は、確かにフランスは他の欧米諸国に比べると低いですが、日本の方がさらに低く、平均寿命も日本人の方が長いことは言うまでもありません。
フランスでは肝臓疾患による死亡率が他の国より高いほか、アルコール依存症による入院患者の数も多いのです。

赤ワインのポリフェノール含有量が多いからといって飲みすぎは禁物です。