ロズマリン酸

ローズマリー酸ともいいます。シソ科のローズマリーに多く含まれるほか、シソ、レモンバーム、ウツボグサなどのシソ科の植物に含まれているポリフェノールです。ロズマリン酸は低分子ながらタンニン活性を示す物質としても知られています。(そのためロズマリン酸のことをシソ科タンニンとよぶこともあります。)

ロズマリン酸の作用でよく知られているのはアレルギー症状を抑える作用です。以前よりシソがアレルギーを軽くすることが知られていましたが、これはロズマリン酸の抗酸化作用によるものです。

最近注目されているのは糖の消化を妨げる作用です。
体内に取り入れられた炭水化物はブドウ糖に消化されて吸収されますが、ロズマリン酸は、麦芽糖をブドウ糖に分解する酵素、マルターゼの活性を抑え、ブドウ糖に変化させないようにします。麦芽糖は体内に蓄積されることなく排泄されるので、体内の糖分吸収を減らすことができるのです。

2006年、金沢大のグループによって、ロズマリン酸等のポリフェノールがパーキンソン病予防効果をもつ可能性があることが明らかにされました。
パーキンソン病は脳内の神経伝達物質であるドパミンの不足によって発症しますが、脳神経細胞内のタンパク質が線維化することが原因のひとつではないかと言われています。ロズマリン酸や他のポリフェノール(クルクミン、ミリセチンなど)が、この線維構造を分解する働きをもつことが確認されました。